一緒の時間を楽しむ恋愛を目指そう

50代の恋愛はやりたい衝動に振り回されるな

50代の恋愛作法の一つに、本能的衝動に振り回されないということがあります。つまり恋愛において、肉体的関係を目的にしないということです。

本能的衝動に身をまかせない

もちろん、お互いがそれを求める時には、情動のまま、快楽を求めていっても構いませんが、やはり50代を過ぎてからの恋愛は、円熟し本能的衝動からも自由な恋愛であるべきです。

そうはいっても恋愛の極致とは、やはり、男と女が二匹の雄と雌になることです。理性をかなぐり捨てて、肉体同士がぶつかり合う姿は、ある種の格闘技と言っていいでしょう。

そして、この場合の勝者は必ず女性となり、男はいつも、敗者の悲哀を感じざるを得ないのです。

女性の獰猛さを感じるのが50代

女性というものは、優しく美しい形をしていますが、だからと言って、中身まで優しいとはかぎりません。柔らかくて、力が弱くできているから、生き延びる為にはかえって内側は獰猛にできている生き物なのです。

カマキリは、交尾のあと、雌は雄をむしゃむしゃと食べてしまうといいますが、ベッドに裸で横たわる女性からの視線は、自分がこれから食卓に乗せられるという恐怖感を私は覚えてしまうのです。

確かに、お互いが惚れた相手とのすべての恋愛行為は、最高のものになります。これは間違いはありません。しかし、この惚れるということを愛情であると勘違いしてはいけないのです。

それは、一つの情熱であっても、愛情ではないのです。

肉体関係は愛情の結果ではない

愛情というのは、男と女との一緒の生活を長続きさせる要素のようなものです。そこには、ある種の我慢強さが要求されます。そして、どこか理性的な分別が存在するのです。

性的な行為というのは、本来、爆発的な情動の結果である以上、こういった分別のかけらが存在することは、快楽から遠ざかることになってしまいます。

50代を過ぎてからの恋愛は、哀しいかなこうした分別が身に付いてしまっているのです。だからこそ、50代を過ぎてからの女性の愛し方というのは、敢えて自ら情動の海に溺れる行動ともいえるのです。

しかし、情動に溺れるのですが、どこかに一片の理性を残しておいて、完全に溺れないようにする余裕があります。

断崖絶壁から死を覚悟して海に自ら飛び込むようなものなのですが、救命胴衣をつける一片の理性は残しておくようなものなのです。

快楽を他の部分へと広げていく

50代を過ぎてからの肉体関係は、それまでと全く違う面を見せることになります。それは、自分の性的能力の衰えを自覚し始めることで、快感を射精のその一点から、少しずつ全体へと広げようと自然と意識することにあります。

つまり、オスとしての能力が劣ってしまうので、快楽を他のところで代替しようとする行動となるのです。

恋愛とは基本的には、繁殖行為です。しかし、50代を過ぎてからの恋愛には、この意味があまり存在しません。肉体的関係は、あくまで結果であって目的ではないのです。

そこまでに至るプロセス、つまり、会話や食事を楽しみ、一緒にいる時間を楽しむことが目的になってくるものなのです。言い換えれば食事や一緒にいる時間そのものが性的行為といっていいのです。もちろん、そこには、皮膚と皮膚、粘膜と粘膜が触れ合う麻痺するような快感は存在しません。

では、何を快楽とするかというと、女性からの尊敬のまなざしや、自己重要感の充足といった、精神的快楽がその中心動機となります。こうした精神的快楽は、肉体的な快楽より弱く、じわじわとしか感じられないものですが、その分だけ持続的に快楽が続く側面があるのです。

恋愛は女性という山を登る行為

恋愛とは、たとえれば、富士登山のようなものです。麓には、いろいろな植物が繁茂し、多くの異なる風景があるのですが、いざ頂上に近くなると、ごつごつした岩しか見えなくなり、登るのに一苦労することになります。

若いうちは、ひたすら頂上に上ることだけを考えて全力で登るのですが、年齢を重ねるにつれて、だんだん、麓の風景を楽しむ余裕ができ、むしろその美しさのほうが好ましく思えてくるものなのです。 

どうせ頂上に行けば、同じような岩だらけのごつごつした荒れ地しか見えなくなるのだから、ゆっくりと、麓の景色を楽しみ、美味しい空気や花のにおいを嗅ぎ、そこでゆっくり過ごせばいいのです。

そして、気が向けば、頂上へ向かえばいいし、途中で嫌になったら引き返せばいい。無理に頂上へ行くことに、大した意味はないと感じれるようになっていく。これが、性衝動に任せない50代の恋愛作法なのです。

50代を過ぎてまで、セックスを目的にガツガツ女性を口説こうとするのは、傍から見ていても、あまりにもみっともなく映るものです。

関連記事

error: Content is protected !!